高大接続教室とは?

電気通信大学UECスクール

電気通信大学では、情報理工学の基礎から応用までの幅広い科学・技術分野での教育と研究を行い、世界に貢献する高度な専門性を備えた人材を育成しています。本学では高等学校1、2年生および中等教育学校4、5年生を対象に「大学で何を学ぶか、どのように学ぶか」を理解して頂くことを目的に、高校と大学をシームレスにつなぐ教育プログラム「UECスクール」を開講しています。

2021年度のUECスクールでは、本学の教育の特徴である実験・演習を取り入れた高大接続教室「理科学実験Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」と「プログラミング入門Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」、大学1年生の授業をe-ラーニングとスクーリングで学ぶ先取り学修「基礎プログラミング」の3つの講座を用意しました。

高校生のみなさまがUECスクールを通して本学の魅力ある教育と最先端の研究に触れ、ご自身の進路の選択に役立てていただくことを期待しています。多くのみなさまのご参加をお待ちしています。

高大接続教室について

実践的応用力を育てる本学の教育は、専門知識を学ぶ講義とともに学生自らが課題に取組む実験と演習を大切にしています。「高大接続教室」では、本学の教育の特徴である実験と演習から学びます。この学びによって高等学校での理科と情報の学習もより深くなります。さらに、本学の教員と大学院生の講演から最先端の研究を学びます。

講座の到達目標と内容について

【理科学実験】

項目 内容
3回にわたり、物理と化学の実験を行い、ノートに記録をとり、レポートを作成します。1回目は実験ノートの取り方、2回目は有効数字と不確かさについて、3回目はグラフの書き方と読み取り方を学んでいくことで、実験の進め方と実験レポートの書き方を身に付けます。さらに、本学の教員・大学院生の講演から最先端の研究を学びます。
理科学実験Ⅰ(物理分野) 回折格子を使った分光計でナトリウムや水素の放電管からの光を分光し、光を波長で区別します。原子内の電子のエネルギーが量子化されていることを指摘したバルマーによる式の検証を行います。精密な計測機器の使用も経験します。
理科学実験II(物理分野) 様々の周波数の音を円管の中に閉じ込めて共鳴現象を確認します。共鳴が起こる周波数から、音速を求めることができます。計測値を整理してグラフ化し、実験を進める方法を学びます。
理科学実験III(物理分野) 抵抗とコイル、コンデンサーからなる電気回路をブレッドボード上で作成します。パルス状の交流電源を用いて充電させた後の放電現象を、素子間の電位差をオシロスコープを用いて観測することにより確認します。3回の実験を通して理工系のレポートの書き方を学びます。

 

【プログラミング入門】

項目 内容
マイコンを利用して身近な問題解決をする演習を行います。この演習を通して、プログラミングをはじめとする情報技術を生活の中で利用できることを学び、情報技術を活用する力を身につけます。さらに、教員・大学院生の講演から本学の最先端の研究を学びます。
プログラミング入門I マイコンに搭載されているセンサーを使用して計測を行い、計測結果を利用するプログラミングを学び問題解決をする演習を行います。
プログラミング入門II 音や光をテーマに、マイコンを利用したプログラミングを作成し、問題解決をする演習を行います。
プログラミング入門III I・Ⅱで学んだことをもとに問題を設定して、問題解決に取り組む演習を行います。