高大接続教室とは?

電気通信大学UECスクール

電気通信大学では、情報理工学の基礎から応用までの幅広い科学・技術分野での教育と研究を行い、世界に貢献する高度な専門性を備えた人材を育成しています。本学では高等学校1、2年生および中等教育学校4、5年生を対象に「大学で何を学ぶか、どのように学ぶか」を理解して頂くことを目的に、高校と大学をシームレスにつなぐ教育プログラム「UECスクール」を開講しています。

2024年度のUECスクールでは、本学の教育の特徴である実験・演習を取り入れた高大接続教室「理科学実験」と「プログラミング入門(A日程・B日程)」、大学の授業をe-ラーニングとスクーリングで学ぶ「基礎プログラミング」の3つの講座を用意しました。

高校生のみなさまがUECスクールを通して本学の魅力ある教育と最先端の研究に触れ、ご自身の進路の選択に役立てていただくことを期待しています。多くのみなさまのご参加をお待ちしています。

高大接続教室について

実践的応用力を育てる本学の教育は、専門知識を学ぶ講義とともに学生自らが課題に取組む実験と演習を大切にしています。「高大接続教室」では、本学の教育の特徴である実験と演習から学びます。この学びによって高等学校での理科と情報の学習もより深くなります。さらに、本学の教員と大学院生の講演から最先端の研究を学びます。

講座の到達目標と内容について

【理科学実験】

項目 内容
3回にわたり、物理と化学の実験を行い、ノートに記録をとり、レポートを作成します。1回目は実験ノートの取り方、2回目は有効数字と不確かさについて、3回目はグラフの書き方と読み取り方を学んでいくことで、実験の進め方と実験レポートの書き方を身に付けます。さらに、本学の教員・大学院生の講演から最先端の研究を学びます。
理科学実験
(第1回)
第1回目の実験は,光の実験です。ナトリウムや水素の放電管からの光を回折格子により分光して,光の波長を測定し,原子内の電子の状態を調べます。実験ノートのとり方や不確かさの考え方を学びます。
理科学実験
(第2回)
第2回目の実験は,音の実験を行います。音波を円環の中に閉じ込めて共鳴現象をおこし,その振動数と波長から音速を求めます。グラフを作りながら実験を進める方法を学びます。→過去の実験の様子
理科学実験
(第3回)
第3回目の実験は,電気の実験です。コンデンサーに電荷を充電させたあとの放電現象を,オシロスコープを用いて観測します。3回の実験を通して,理科のレポートの書き方について学びます。

 

【プログラミング入門】

項目 内容
マイコンを利用して身近な問題解決をする演習を行います。この演習を通して、プログラミングをはじめとする情報技術を生活の中で利用できることを学び、情報技術を活用する力を身につけます。さらに、教員・大学院生の講演から本学の最先端の研究を学びます。
プログラミング入門(第1回) マイコンに搭載されているセンサーを使用して計測を行い、計測結果を利用するプログラミングを学び問題解決をする演習を行います。
プログラミング入門(第2回) マイコンを使って、外部センサーや外部装置をコントロールするプログラムを作成し、問題解決をする演習を行います。
プログラミング入門(第3回) 第1回、第2回で学んだことをもとに問題を設定して、問題解決に取り組む演習を行います。